海風と強風に10年間。
2022年の2月から3月にかけて、
東京の湾岸エリアにあるスモールオフィスビル『the SOHO』に、
10年前に納品したextremis家具『Gargantua』のメンテナンスを行いました。
メンテナンス場所について
the SOHO
東京・お台場に2010年4月にオープンした、
世界最大級のSOHO(賃貸オフィスマンション)。
建築とインテリアのデザインは、片山正通氏を中心にトップクリエイター達が手がけました。
海に近く、強風、潮風、直射日光なアウトドア家具にとって、
高い耐久性や重量などが求められる環境です。
買い替えのご連絡を受け、
現場調査・打ち合わせへ。
木部の経年変化による割れや変色、
パーツの紛失、頑固な汚れ
がありましたが、
まだまだ十分に使える状態でした。
そのため、引き続きお使いいただく為に
メンテナンスをご提案しました。
私たちがメンテナンスを
ご提案した理由は、
extremisが提唱する
「捨てられないことが一番のエコ」
というポリシーから。
捨てられないことが
一番のエコ。
extremisのプロダクトは、
アウトドアという厳しい環境の中で
使用する上でふさわしい素材を選定。
また素材だけでなく、時を経ても古びることがない
考え抜かれたデザインを持っています。
そして、適切なメンテナンスを行うことで
長く美しく使い続けることができます。
メンテナンスは、屋上から。
屋上は、1日中厳しい日光・強風・潮風が当たる環境です。そのため、10年による年月により、木部は白色に変化、中には著しい割れや反りを生じている箇所が。
メンテナンスで修復が難しい箇所は、天板、座面共に木部のパーツ交換を行い、全体にオイルメンテナンスを。
次に、1階エントランス部を。天井がない吹き抜け構造なので、日光があまり当たらない環境です。
木部の状態は、経年変化というよりも湿気による苔のような頑固な汚れが木部全体を覆っていました。
まず、その汚れを掃除するところから作業がスタート。汚れを取り除いた後は、屋上と同様にオイルメンテナンスを。
オイルメンテナンス・パーツの交換を行い
新品同様に生まれ変わりました。
屋上には、extremisの
新しいプロダクトも納品。
ランチを取ったり、打ち合わせできる
「より人々が集える新たな空間」へ。
私たちはこれからも、
extremisのプロダクトを長く使い続けていただけるように
メンテナンスの考えを発信し、
今回のような事例をご紹介していきます。
「我々が次世代に残す足跡は、
宝物へと続く道であるべきだ」