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HIDEMI
OSAWA
おおさわ ひでみ
大澤 英美
フラワースタイリスト、「atelier LA NOTE MUETTE」主宰
Q1.あなたの「My favorite Henry Dean」は?
Square(スクエア)アスペン
Henry Deanで好きなものはたくさんあるのですが特に青味のものに惹かれます。中でもこのアスペンは黄緑から青への繊細なグラデーション、その色彩の表現が大好き。この色も形も今は作られていないものなのであえて今回のMy Favoriteに選びました。
この色から連想するのは人が立ち入らない深い森の中、静寂に包まれた湖に差す光の風景。吹き硝子の歪みは湖の水面や硝子が元は液体だったことも思い起こさせてくれます。角があるフラワーベースは茎が留まり少量の花でも活けやすいので人にもお薦めしたりします。オブジェとして花を活けていない時の佇まいも美しい。
今はもう作ることができないとのことで残念に思う反面、宝物感が増しています。
Q2.今回の活け込みのポイントは?
前述のアスペンから想像を膨らませて、湖のまわりに自生している植物をイメージしながら活けました。ヤマブドウやセンニンソウ、アブラナ、クレマチス・アーマンディ、ヒューケラ、ジャーマンアマリリス、ベゴニアなどで、緑が重なり合って深く生い茂る様子を表現しています。
Q3.Henry Deanの一番の魅力は?
Henry Deanとの出会いは2006年の秋、DOMANIの展示会で同時に展示されていたHenry Deanを初めて見て釘付けになったことを覚えています。
新しいコレクションが出るたびにワクワクさせてくれる。さまざまな色や形のバリエーション、花器としての機能性とオブジェとしての佇まい、ハンドメイドによる気泡や歪みは個々に個性がありそれぞれが唯一無二。誰もが手に取れる価格帯であることで、いつもそばに置いておける硝子の芸術品です。
PROFILE
フラワーデザイン専門学校卒業後、生花店を経て1999年渡仏。Maison Vertumne、Flamant Parisに勤務しホテルやブティックの定期装花ほかイベントのディスプレイ、ブライダルなどに携わる。2006年帰国後はインテリアショップTIME&STYLEにて店内装花をはじめフラワーベースの企画デザイン、インテリアグリーンの提案に従事。2009年LA NOTE MUETTEとして独立し、店舗装花、展示会や撮影時のフラワースタイリング、レッスンの開催など都内を中心に活動。2012年に岡山へ拠点を移し活動を続ける。
HP:https://www.lanotemuette.info/
Instagram:@lanotemuette
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