まっすー出張記①〜DOMANI工場見学〜
日本からパリCDG空港を経由し、ハンガリーの首都ブダペストのリスト・フェレンツ国際空港に到着。アフリカからの熱波がやってきていたヨーロッパは6月とは思えない陽気で、ブダペストはこの日37度を観測していました。空港からはDOMANIの代表Bart(バルト)が時速150キロで運転する車で、ハンガリー第4の都市ペーチにあるDOMANIの工場へ連れて行ってもらいました。
工場では、土をブレンドする所から商品となるまでのプロセスを工場長のピーターに詳しく説明してもらいました。日本語版のカタログにも記載されているので、なんとなくイメージは出来ていましたが、実際に見てみると驚きの連続でした。思っていたよりも小規模な工場にはたくさんの型や塗料、道具たち、商品化を待つサンプルが綺麗に整頓され、良い仕事は綺麗な職場からという言葉を再認識しました。
最も感動した部分は、土から粘土にする工程で、作業は2人の職人だけで行っているのですが、彼ら二人で年間600トンもの土を粘土にしているとのことでした。ベースとなる粘土の種類は複数あり、材料や配合を変え作ります。自社で粘土作りから行う工房は少なく、彼らの土作り工程には陶芸家が来ても驚かれるそうです。
来年2月に入荷予定のリミテッドの柄の相談・発注をすませた後、私も絵付け体験をさせてもらいました。最近開発した新しい絵付け方法を教えてもらい、さっそく窯で焼いてもらいました。30分後、お!かっこいい物ができた、と思った物は一緒に絵付けをしたBartの物で、自分が作った物は思い描いていた物とは大分違うものに仕上がってきました。
みんなで遊んでいるように作った物が、いままで見たことのない物になる、なんとなくDOMANIの魅力の秘密を見たような気分でした。ちなみに2月に入荷するリミテッドは私が作ったものではなく、ちゃんとDOMANIの職人が作るものなのでとてもかっこいい物になりますよ。
そして、絵付けのテーブルの脇に水を張ったMinskを発見。なんと現在、完全防水の実験中で、完成の目途がついているそうです。完成したらミンスクに花が直接活けられますね。一日も早い発売を願い、工場を後にしました。